世の中にある物・エネルギー・システムには代わりになる物が存在しますが、生命維持に必要な”水”に代えられるものは未だ存在しません。この”水”に関わる職ならば生涯続けていけると思い、水道工事業に身を置きました。

水道工事の仕事を続けるうちに、現状の建設業の形態や仕組みに疑問を抱くようになりました。

例えば、建設業の人材不足は深刻な問題です。少子高齢化が主な要因と言われていますが、果たしてそうなのでしょうか？
建物を建てることのない会社、又は管理しかしない会社が工事を受注し、仕事を分配します。実際に作業するのは三次・四次下請けの一人親方…なんて事がよくあります。
中間マージンを抜かれた請負金額で工事しているそういった方々は、自分一人が生活出来ても、未経験者を雇い育成する余力などありません。今の40代より下の世代が育っていないのはそのためだと考えます。
以前は棟梁が直接施主様から仕事をいただき、現場で施主様とプランを練り、職人に利益を分配し、現場が職人育成の場であったはずなのに…。

また、物を合理的に大量生産するために仕事が細分化し、一作業を専門とする者が多くなっています。
この形態が、この先、物を量産しなくなった時代に対応できるのでしょうか…？

若手育成と職人の幅広い技術取得によって今後来るであろう時代に対応し、日本人が当たり前だと思っている”蛇口をひねれば安心・安全・安価な水”が、これからの時代でも当たり前であるようにする事、それこそが私の使命だと思い創業し、取り組みを続けていきます。

代表取締役
鍵本　桂